~その不調、体に取り込む普段の栄養素が原因かも~
ス ーパーの陳列棚で牡蠣をみることは、ほぼなくなりました。この冬は、牡蠣料理はじめ牡蠣そのものに関わる機会が少なかったのが、個人的に残念です。さて、牡蠣の栄養素をいろいろと紐解いていくと、やはりこの栄養素は知名度でかなり上位に位置づけされるのではないでしょうか。
【牡蠣の栄養素】
タウリン
巷でもかなり認知度があがっていますこの名前、テレビコマーシャルなどでもお馴染みです。商品の代名詞のように使われてもいます。鷲(ワシ)のマークでお馴染みの「リ○ビタン」などは古くからその代表のような存在ですが、いったいこれは何なのでしょうか?
1827年にドイツの学者が牛の胆汁からタウリンを発見。アミノ酸の一種と言われ、名前はラテン語で雄牛を意味するtaurusに由来しています。植物以外のほとんどの生物に存在していると言われ、人間の体には体重の約0.1%のタウリンがあり、心臓、肺、肝臓、脳、骨随、網膜などあらゆる臓器や組織に広く分布しています。主に魚介、特に貝類やタコ、イカ、魚の血合いなどに多く含まれ、するめの表面に出る白い粉には凝縮されていると言われています。
【タウリンの作用】
- 体・細胞を正常状態で保つ作用(ホメオスタシス)→血圧を正常に保つなど
- 胆汁酸の分泌を促進、肝臓の働きを促進、肝細胞の再生促進(胆汁酸にはコレステロールを排泄させる働きがあります)
- インスリン分泌促進による糖尿病の予防
- 交感神経抑制作用により食塩過多の高血圧の改善
- 細胞膜の安定化(細胞内外のカルシウムイオンの調節など)
1日3000mg~6000mg必要とされているタウリンですが、通常1日に食物中から摂取できるタウリンは50mgから多い人で250mgと言われています。
タウリン分量(可食部100g当たり)単位:mg | |||
タコ | 1,670 | カキ殻付 | 1,178 |
サザエ | 1,536 | ヤリイカ | 671 |
アサリ | 421 | カツオ(血合) | 832 |
体内で合成できるタウリンですが、猫に関してはそれができないため食べ物から摂取しなくてはなりません。そのため、市販のキャットフードにはタウリンが含まれています。猫が魚を好んで食べるのも、タウリンを摂取するための、自然の摂理なのかもしれませんね。
牡蠣バーベキュー