~その不調、体に取り込む普段の栄養素が原因かも~
ジメジメとした毎日が続いています。真夏のような気温の日もあるので、熱中症に注意を払いながら、なんとか乗り切りたいところです。体温調節機能に負荷をあまりかけないために、外気温と住環境に大きく隔たりがないよう意識するのもよいでしょう。
牡蠣の栄養素「微量ミネラル:ヨウ素(I)」
ヨウ素の発見は、1811年にフランスのクールトア氏によります。誤った作業工程の中からすみれ色の気体(ヨウ素)を発生させ、ヨウ素の結晶を得る事に成功!英語の元素名と元素記号はラテン語のioeides(すみれ色の意)にちなんでいます(ヨードとも呼ばれています)。そのヨウ素ですが、産出量においては日本はチリに次いで世界第2位、全生産量の30%強を占めるのです。そのヨウ素ですが、用途としてはヨードチンキやコンタクトレンズの消毒液などの殺菌消毒剤のほか、レントゲン造影剤や液晶の偏光フィルムの製造過程でも使われています。同時に人間にとっては必須の元素です。体内に約20~30mgくらい存在し、その2/3が甲状腺の中に入っています。そのため、ヨウ素の別名が『甲状腺のミネラル』とも呼ばれています。甲状腺ホルモンの成分発育を促進・エネルギー産生を高める、皮膚・髪・爪を健康に保つ、子供の体や知能の発育を助けるなどの働きをしています。
摂取推奨量:成人150ug/日(上限量3mg(3,000ug)
ヨウ素を多く含む食品(可食部100gあたり)

ヨウ素は、海産物に多く含まれているため、海に囲まれている国とそうでない国とでは摂取量に大きな差があります。島国日本の食卓には海産物が多く並んでおり、ほとんどの日本人の間で不足することはないでしょう。
