~その不調、体に取り込む普段の栄養素が原因かも~
食欲の秋『食欲』
食欲とは大脳の視床下部にある食欲中枢(満腹中枢と摂食中枢)によりコントロールされており、精神的な要因に大きな影響を受けます。この時期は、特に暑さから食欲も落ち気味ですね。食欲不振が続くとたんぱく質が不足し、体力が低下します。その状態で冷たい飲み物をたくさん飲むと、胃液の分泌が落ち、更に食欲が低下します。この悪循環から夏バテの症状が悪化するのだそうです。この事から夏の食事は「量より質」、摂りたいのは良質のたんぱく質(少量でよいので肉・魚・豆類など)、代謝機能を高めるビタミンB群、中でも糖代謝を高めるB1は効果的!しかしB群はお互いに助け合って作用するため、結果的にバランスよくという事になるでしょう。
世界の牡蠣事情~中国~
中国が世界の注目の的になって久しく、またマスコミに登場しない日はないくらいの存在になりました。今回はその中国に少し焦点をあててみたいと思います。牡蛎の国別生産量で中国は1位(550万トン)で2位の韓国(32万トン)を大きく引き離しています。ちなみに日本は米国についで4位(16万トン)。つまり圧倒的に多い生産量なのですね。中国沿岸には、およそ20種類のカキ類が生息していますが、その中の5種類[近江ガキ、皺(シワ)ガキ、マガキ、大連湾ガキ、僧帽ガキ]が主な養殖対象となっていました。カキの貝殻は生息環境により形を変え変化するため、その分類については以前から多くの論争があったと言われています。近年、技術の進歩により分類方法にも画期的な進展がなされているようですよ。いずれにせよ国土の広い沿岸部一帯(渤海~海南島)でカキが養殖されているのであるから、当然他国を圧倒する生産量になるのでしょう。また中国のカキ養殖は宋の時代(962-1279)から知られているという記録が残っている点や、オイスターソースは古くから中華料理の調味料として親しまれている点、沿岸域は多くの河川水が関与する汽水域で生産には適していた点などからも十分にうなずける生産大国なのです。
牡蠣バーべーキュー