カキ大臣が語る牡蠣くけこ ~ #24 ~

~その不調、体に取り込む普段の栄養素が原因かも~

今年は梅雨入りがかなり遅かったにもかかわらず梅雨明けは例年並み。期間は短かったものの結果的に雨量の方は多かったようです。いずれにしても本格的な暑さと高い湿度で過ごしにくい日が続く時期に突入です。熱中症の救急搬送ニュースは増えるばかりです。実際には100%防ぐことができると言われる熱中症、どういうものかを理解し、早めの対策を意識していきましょう。ちなみに、牡蠣には汗で失われるミネラルだけでなくその他のミネラルがバランスよく含まれています。

【牡蠣の栄養素】

マグネシウム(Mg)

体内に存在する量からすると多い部類に入るミネラル(多量ミネラル)になります。ちなみに多量ミネラルに分類されるのは5種類でナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン。

マグネシウムは健康維持に欠かせない必須ミネラルの1つで、カルシウムやリンと共に骨や歯を形成せいている栄養素です。体内では主に細胞内に存在し、エネルギー産生や代謝、血圧・体温の調整などの酵素反応に大きく関わっており、関与している数は300以上にのぼると言われています。カルシウムと密接な関係を持っており、それぞれが拮抗して働くことにより身体機能の維持・調整を行っています。そのため、この2つのミネラルは一定の比率で摂取することが必要で、理想的な比率はカルシウム2:マグネシウム1と言われています。偏りなく一般的な食事をしている人であれば、不足することはまれだと言われています。ただ、実際の摂取量は食事摂取基準に対し少ない傾向にあるため、意識して摂る必要があるでしょう。

【不足すると・・・】

集中力や記憶力の低下、こむら返りなどの筋肉のけいれんが起こります。また、疲労感、倦怠感、食欲不振、気分の落ち込み、イライラ、頭痛、不眠、不整脈なども知られています。一方で、マグネシウムは多く摂っても腸管からの吸収量が調整されるため、通常の食事では摂り過ぎによる問題はまず起こりません。ただ、マグネシウムは緩下剤として利用されているため、サプリメントなどで過剰に摂取した場合は下痢や軟便を引き起こすことがあります。

【マグネシウムを多く含む食材】

魚介類・海藻類・穀類、野菜類・ナッツ類などの多く含まれる傾向にあります。かつお、まぐろ、あわびやわかめ、玄米や全粒粉パンなどの精製されていない穀類、枝豆、大豆、アーモンドなど。

    牡蠣殻の山

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