漢方医学【気の作用】

推動(すいどう)作用・・・物質を動かし運搬する

 ・成長や発育の促進

 ・血、水、老廃物の運搬や経絡の流れを促進

 ・臓腑の生理機能を促進

温煦(おんく)作用・・・体を温める

 ・全身や各組織を温めエネルギー代謝や循環機能を盛んにし、体温を維持する

防御(ぼうぎょ)作用・・・外邪の侵入を防ぐ、侵入してきた病邪と闘争する

 ・体表を保護して外邪の侵入を防御する

 ・侵入した病邪を追い出そうとする

固摂(こせつ)作用・・・過剰な排泄を防ぐ、出血を抑える、内臓の位置を保つ

 ・汗、尿、精液、帯下などの過剰な排泄を防ぐ

 ・出血を防ぐ(経脈から外に漏れないように)

 ・内臓が下垂しないよう保つ

気化(きか)作用・・・体内物質の相互作用や代謝を行う(物質転化機能)

 ・氣、血、津液、精の生成と相互転化を行う

 ・津液を代謝の過程で汗や尿に変化させる