漢方医学【バランスを乱す原因 その1〈外因〉】

「気血水」のバランスを乱す原因は3つあります。季節の変化や環境など外的な要因「外因(がいいん)」、感情やストレスなどの体の内側から引き起こされる「内因(ないいん)」、偏食や運動不足などの不摂生な生活習慣が原因となる「不内外因(ふないがいいん)」に分類されます。漢方医学では、これらの要因が複雑に組み合わさって、病気の原因をつくっていると考えます。

◆【外因】 ☆季節や生活の環境による要因☆

漢方医学では、気候の変化による要因を「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火」の「六淫(ろくいん)」で考えます。風(空気の対流)、寒さ、熱、湿度、乾燥、暑さが病気をもたらし、季節によって起こりやすい病気が異なります。このほか、自然や生活環境、大気汚染なども外因にあたり、「気血水」に変調を及ぼします。外因は、個人的にコントロールすることは困難で、改善するには環境保全などの社会的な取り組みが必要です。

⦿住環境・・・ 住環境の変化も外因のひとつです。気密性の高い鉄筋やコンクリートの住宅では、湿気がたまりやすく、リウマチや神経痛などが引き起こされやすいです。冷房によって、夏でも冷え性に悩む 人も増えています。

⦿六淫  ・・・ 気候の変化による6つの要因を指します。風(風邪)、寒(寒さ)、暑(暑さ)、湿(湿気・梅雨)、燥(乾燥)、火(高熱)と、それぞれ要因によって引き起こされる症状が異なります。

⦿地球環境・・・大気汚染のよる喘息、ヒートアイランド現象による重度の熱中症など環境破壊による影響も問題です。アレルギー症状を引き起こす花粉や黄砂、海の生物の金属汚染、環境ホルモンなどの内分泌かく乱物質も外因になります。

⦿地域環境・・・海や湖など水辺の地域ではリウマチや関節痛、山岳地域では高血圧などが起こりやすいです。また、都市部では、田舎に比べて圧倒的に排気ガスが多く、大気汚染などによって喘息で悩まされたりします。